「ルドゥラ・ヴィーナー」は中世インドで演奏された弦楽器である。音楽理論書『スワラ・メーラ・カラーニディ』(16世紀)および『ラーガ・ヴィヴォーダ』(17世紀)の記述を元に、その調弦法について発表した。

記述されたヴィーナーの弦配置3種のうち、2種はそれぞれ現在の北インドのスィタールと南インドのサラスヴァティー・ヴィーナーに継承されている。また、独特の音色を作り出す機構(ジーヴァ)も、現在におけるインドの弦楽器の製作技法に受け継がれている。