キーペーパー:柿木吾郎

司会:藤井知昭

担当部分概要:文化人類学における観察者(アウトサイダー)と被観察者(インサイダー)の問題について、インドの芸術音楽研究の場合について報告。

特に即興的要素の強い音楽の研究では、フィールドでの録音を単に分析しても意味がない。創造行為を学習しながら、観察することが必要と主張。

インサイダーの音楽研究活動に参加することも重要。現在では、西洋の民族音楽学の素養を身につけた内部研究者も出ていることを指摘。

フィールドワークをインサイダーとの共同作業の場としてとらえ直すことが必要と主張。