インド音楽「サンギート」は、1960年代より日本でも受容され始めた。初期には、学問的興味から専門研究者により研究された。

この民族音楽学的研究には演奏学習も含まれていたことから、1970年代より研究者が現地で音楽を学ぶことが盛んになった。

一方、60年代のサブカルチャーとして移入されたサイケデリック・アート、ドラッグ、ヒッピーなどと連動してインドへの興味も高まっていた。

80年代後期には、インド音楽を世界の音楽のひとつととらえて学び、その様式を新たな文脈に適用して新しい音楽を創作する動きが始まった。